喫煙補導の少年少女激減 「タスポ」導入1年
未成年者の喫煙を防ごうと、徳島県内のたばこ自販機に成人識別ICカード「タスポ」が導入されて一年余り。喫煙で補導される少年少女が大幅に減る一方、販売業界では、タスポを持たない人がコンビニなどでの対面販売に流れたため、自販機を設置する多くの「町のたばこ屋さん」で売り上げが激減。明暗が分かれた格好だ。
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2009/05/2009_124287165191.html
日本たばこ産業(JT)四国支店によると、県内の喫煙人口(推計十七万人)に対するタスポの普及率は、四月十八日現在で32・2%(全国33・7%)となっている。
県警少年課のまとめでは、タスポが導入された昨年五月から今年三月末までに喫煙で補導された少年少女は二千六十五人。前年同期(三千四百五人)より四割も下回った。毎月ほぼ右肩下がりで減少しており、同課は「タスポ効果の表れ」とみる。
販売面でも大きな変化が表れた。コンビニでは「まとめ買いをする顧客が増え、売り上げは伸びている」(ローソン広報)。タスポを持たない人が、コンビニや量販店で対面購入するケースが増えたためとみられる。
半面、売り上げの多くを自販機に頼っていた町のたばこ店が大ダメージを受けた。徳島市助任橋二の「杉本たばこ店」では、自販機三台の売り上げが三分の一以下に減り、全体の売り上げもタスポ導入前の六割程度に落ち込んだ。このため営業時間を二時間延ばしたが、目立った効果はないという。
同店の近藤敬子さん(57)は「厳しいの一言。値上げの時も販売数は落ちるが、その比ではない」と肩を落とす。
財務省四国財務局によると、昨年五月から今年三月末までにJTが受理した県内小売業者の廃業は百二十件。二〇〇三年から〇七年までは毎年度九十件台で推移しており、例年より多い。
徳島市内などのたばこ店でつくる徳島たばこ販売協同組合も、加入店がタスポ導入前に比べて五十店以上減った。野上弘会長は「環境は非常に厳しい。生き残りへ各店が地道に頑張るしかない」と話している。
【写真説明】タスポ機能の付いた自販機。「町のたばこ屋さん」は導入後、売り上げが激減した=徳島市助任橋2
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