たばこ店廃業1168件 タスポ導入で急増
たばこ店が空前のペースで店じまいしている。東北財務局によると、東北6県の今年4~11月までの廃業数は1168件で、過去10年間で最多。タスポ導入の5月前後に集中しており、売り上げ減などで廃業に踏み切る例が目立つという。自販機頼みの商売が、もろに影響を受けたようだ。一方、タスポの不要なコンビニでは思わぬ特需が続いている。
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廃業は、自販機をタスポ仕様に切り替える必要が出た07年度から増え始めた。東北6県で98年度に656件だった廃業数は、07年度には1130件に。今年度はさらに加速し、11月までの8カ月間ですでに昨年度分を超えた。
県内でも、今年4~11月までの廃業数は243件と、すでに昨年度分を12件超えている。通常、廃業届は月10~20件程度だが、5月の59件を筆頭に4月は36件、6月は27件とタスポ導入を前後して届け出が増えた。
たばこ店の経営環境はそもそも厳しい。喫煙人口は年々減っており、クリーニングや小売業への異業種展開で食いつなぐ店が多かった。
しかし、今回廃業を届け出た店は「自販機頼みの営業だったり、後継者がいなかったりと、実質的に営業が止まっていたケースも多い」(同局)という。「タスポと言っても年寄りには分からない。もう潮時だと思う」。仙台市青葉区でたばこ店を営む80代の女性も店を閉めるかどうか悩んでいる。自販機の切り替え費用も重く、店頭の自販機2台を撤去した。
一方のコンビニでは好調が続く。セブン―イレブン・ジャパン(東京)は今年3~8月のたばこの売り上げが3・6%増。景気悪化でスーパーや百貨店の不調が続く中、タスポ特需に支えられた東北のコンビニ業界では5月以降、前年同月比約3~11%の伸びが続いている。仙台市内でもカウンター前のコーナーをたばこ専用に替えるなど各店舗が愛煙家の取り込みに工夫を凝らしている。
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