スーパー、コンビニ11月売上高 「タスポ効果」で明暗も
日本チェーンストア協会と日本フランチャイズチェーン協会は22日、それぞれ11月のスーパー、コンビニエンスストアの売上高を発表した。それによると全国のスーパー売上高は、相次ぐ値下げセール効果や統計上の休日が前年よりも多く、4カ月ぶりにプラスに転じた。コンビニは7カ月連続のプラスだった。ただ、好調なのは生活必需品の食品などで、景気後退で節約志向が強まる中で消費者の財布のひもは固いままだ。
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200812230038a.nwc
スーパー売上高は1兆1137億円で、前年同月比0.6%増(既存店ベース)だった。前年同月よりも土曜、日曜、休日が3日多かったことが主因。同協会は「土日が3日多くても前年比微増にとどまり、実際の消費動向はかなり悪い」(小笠原荘一常務理事)と消費実態は依然厳しいままだと分析している。
売上高の内訳は、生活必需品の食料品は、外食を控える内食化が進んでいることから2.9%増と比較的堅調だった。一方で不要不急の衣料品は6.3%減で35カ月連続のマイナスだった。住宅関連品も1.8%減と落ち込んだ。
スーパー各社が実施している値下げセールや円高還元セールなどの販売促進策は、食料品など一部で奏功したが全体を押し上げる効果は限定的だった。ただ、各社とも集客のための値下げセールなどの看板はおろせず、利益なき消耗戦に陥っているのが実情だ。
12月の見通しについては「12月は休みが少なく、マイナスの可能性が高い」と消費の不振は続くとみている。
一方、日本フランチャイズチェーン協会が22日発表した主要コンビニエンスストア11社の店舗売上高(既存店ベース)は前年同月比7.4%増の6071億円と、7カ月連続で前年を上回った。たばこ自販機用成人識別カードを持たない人が来店し、ついで買いするタスポ効果が持続したうえ、11月前半は平年より暖く、アイスクリームなどの販売が伸びた。
来店客数は同6.3%増の10億4412万人で、8カ月連続で前年を上回った。タスポ効果は当面続き、スーパーとコンビニの明暗も分かれそうだ。
スポンサードリンク