「タスポ」普及、京滋で低調
成人識別機能6月1日スタート
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008052800034&genre=B1&area=K00
成人識別ICカードの発行申し込みに訪れる愛煙家(京都市右京区・イオンモール京都ハナ)
成人識別機能付きのたばこ自動販売機の稼働が京都、滋賀を含む15府県で6月1日にスタートする。京滋では、自販機の置き換えは進んでいるが、成人識別ICカード「タスポ」の申し込みは伸び悩んだまま。自販機を設置する小売店が販売減少に拍車がかかるのを懸念する一方、コンビニは店舗販売の増加に期待しており、たばこの小売りの現場に変化が起こりそうだ。
成人識別機能付き自販機の導入は、未成年者の喫煙防止対策として業界団体が自主的に進めてきた。今年3月に宮崎、鹿児島両県でスタートし、7月には全国の自販機が成人識別機能付きになる。
日本たばこ協会(東京都港区)によると、4月27日現在、たばこ自販機の総台数は京都府内が1万600台、滋賀県内が5200台。そのうち成人識別機能付きは京都が9100台、滋賀が4200台で、京滋ではすでに約9割の自販機が置き換わった。
一方、タスポの発行枚数は22日現在、京都が7万7500枚、滋賀は3万2800枚で、推定喫煙者人口の10%台の普及にとどまっている。日本たばこ産業京都支店は「6月になって自販機でたばこが買えないと実感してから申し込みが急増するのでは」と予想するが、小売店は販売減少への危機感を募らせる。
伏見区を除く京都市内のたばこ小売店で組織する京都たばこ商業協同組合(中京区)の上田行男専務理事は「6月以降、自販機での販売が減少すれば、廃業につながりかねない」と懸念する。
一方、成人識別機能付き自販機の稼働を好機ととらえているのがコンビニ業界。タスポを所持していない客を店内に呼び込もうと、たばこを扱うコンビニの一部店舗では「たばこ」と書いたのぼりや張り紙が目立つ。
ローソンによると、成人識別機能付き自販機がすでに稼働中の九州では、たばこの販売量が稼働前に比べ1・5倍に増えたという。同社は「店外の自販機でたばこを買っていた客が店内で買うようになり、来店客数が増えている。店全体の売り上げにつなげたい」としている。
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