鹿児島、宮崎でたばこ購入カード「タスポ」全国初導入
たばこの自動販売機の客が成人かどうかを識別するICカード「taspo(タスポ)」が1日、全国に先がけて鹿児島、宮崎両県で導入された。ほとんどの自販機ではタスポがないと買えなくなるが、推定喫煙者数のうちの普及率は計13%。自販機の前で戸惑う愛煙家の姿もあった。
http://www.asahi.com/national/update/0301/SEB200803010011.html?ref=rss
タスポを持っていない人のために、特別に購入を手助けするJT職員(奥)=1日、鹿児島市のJR鹿児島中央駅で
「タスポをタッチしてください」。JR鹿児島中央駅の自販機から女性の声が流れた。熊本県の男性会社役員(61)は「金を入れたのに何で?」と途方に暮れた。
近くで待機する日本たばこ産業(JT)鹿児島支店の職員が歩み寄った。この日だけ特別に自分のタスポを貸し、読み取り部にかざした。男性は「次は熊本で買って来ないと」と苦笑いした。
たばこを自販機だけで扱っていた宮崎空港は、1日から3カ所の売店にも置いた。宮崎市内のあるたばこ店は1月から、タスポを作るのに必要なインスタント写真撮影や本人確認書類コピーの無料サービスを始めた。導入初日も10人余が申込書を書いたが、ある男性(35)は「個人情報が入ったカード。紛失を考えると持つのに気が引ける」と、まとめ買いした。
日本たばこ協会によると、2月末現在の推定喫煙者とタスポ所持者は宮崎県が23万人のうち3万2000人、鹿児島県は35万人のうち4万4000人。宮崎を訪れた同協会未成年者喫煙防止対策室の横谷博室長代理は「普及率はまだまだ。自販機の前でウロウロする人もいた」。
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「花は霧島、たばこは国分」で始まる民謡「おはら節」で知られる鹿児島県霧島市国分清水。たばこ店を営む女性(70)は自販機をタスポ対応に変えたが、2月29日に国分たばこ販売協同組合の関係者から「旧国分市のタスポ所持者は5%」と聞いて驚いた。「自販機で買う人はほとんどいないの?」
3年前まで主に酒類を扱っていたが、夫が入院してから売るのはたばこだけ。売り上げの半分以上を自販機に頼る。「店じまいして自販機だけにと思っていたけど、考え直さないと」とつぶやいた。
タスポは5月から九州、中四国、東北、北海道に導入され、7月からは全国に広まる。でも普及率が低いまま、なぜ南九州2県から始まったのか。鹿児島・種子島で4年前から試行されてきたこともあり、JT鹿児島支店管内の両県で先行導入されたが、女性は疑問を感じている。「大都会から始めれば、すぐに全国に浸透して楽だったのに」
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