「タスポ」取得14%
宮崎、鹿児島両県で1日、未成年者の喫煙防止を目的に、ICカード「タスポ」を使った自動販売機の成人識別装置が全国で初めて導入された。だが、未成年者が他人のカードで購入することができることから、実効性に早くも疑問の声が上がり、県内の「タスポ」取得者は喫煙者の約14%にとどまっている。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20080302-OYT8T00117.htm
たばこの自販機は県内に4409台あるが、うち4208台(95%)に成人識別装置が設置された。
同装置を導入した日本たばこ協会によると、宮崎県内の喫煙者は推定23万人。同装置によって、タスポを自販機にかざして成人であることを証明しなければ、たばこを買うことはできなくなったが、2月29日までにタスポを取得した喫煙者は約3万2000人(約14%)で、普及は進んでいない。
同協会は「自販機を利用する場合は早めの申し込みを」と呼び掛けている。
タスポ導入については、評価する意見の一方、不安の声や批判もある。
宮崎市大塚町、主婦黒木春江さん(37)は「未成年者が興味本位でたばこを買えなくなる」と歓迎。同市内の堀之内隆さん(62)が経営するたばこ店では、約1年前から自販機や店内に張り紙をしてタスポ導入をPRしてきた。堀之内さんは「これまで、対面販売では買えない未成年者が自販機で購入していた。未成年者の喫煙を防止する良い取り組みだ」と評価する。
同市内のたばこ店店主(34)は「売り上げの約7割を自販機に依存する店もある。自販機が敬遠されるようになって、売り上げが大幅に減るのでは」と心配する。
同市吉村町、会社員小田原義治さん(52)は、まだタスポを申請していない。「作るのが面倒。タスポの貸し借りや、未成年者が親のタスポを使うことも考えられ、結局“いたちごっこ”ではないか」と語る。
日本たばこ協会未成年者喫煙防止対策室の横谷博室長代理は「不便をかけるが、未成年の喫煙防止のため協力してほしい」としている。
(2008年3月2日 読売新聞)
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