未成年者の喫煙防止へ たばこ自販機で5月からICカード導入へ
たばこを自動販売機で買う時に成人であることを識別する「taspo(タスポ)」と呼ばれるICカードが、県内では五月から導入される。自販機のカード読み取り部分にカードをタッチしないと購入できない仕組み。未成年者の喫煙防止の“切り札”としてたばこ業界団体などが普及活動を強化している。成人識別たばこ自販機の稼働に向けて、二月からICカードの申し込みもスタート。「タスポ」導入効果とその影響が注目される。
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws3254
「タスポ」は、「たばこパスポート」の意味が込められている。未成年者の自動販売機からのたばこ購入防止を目的に、県内におよそ六千三百台あるすべてのたばこ自販機に適用される。
たばこを購入する際は、成人にのみ発行するICカードを成人識別自販機のカード読み取り部分(オレンジ色)にタッチしないと購入ができない仕組み。顔写真付きで、三月に鹿児島県、宮崎県を皮切りに運用を始め、岩手県は五月一日から導入される。
導入に向けて、岩手県たばこ販売協会(小保内岩吉会長)とJT盛岡支店(大森均支店長)は、二月一日からICカードの申し込みを開始する。発行には申請用紙を郵送してから約二週間かかるが、販売協会などでは周知と申し込み促進イベント(二月、盛岡)を開催し、普及を図る。
自販機で買うのが面倒な愛煙家は、これまで通り対面販売を選択すればいいが、たばこ会社や小売業者にとって、「タスポ」導入が売り上げにどう影響するかは気になるところ。大船渡市内のコンビニ店では「店頭で購入する人が増えるのでは」と期待する。
一方、成人識別自販機の設置には六万円ほどかかるとされ、完全移行しないと“抜け穴”になってしまう心配も。中には「いくらカード化しても、それを未成年者に貸したり、たばこを与えたりしては意味がない」とする声もあり、最終的には大人のモラルが問われることになりそうだ。
JT盛岡支店では「タスポ導入を成功させるには、愛煙家はもとより広く世間の皆さんに趣旨を知らせ、理解と協力をいただくことが不可欠。この取り組みが未成年者喫煙防止に向けた社会的なものであることを理解してほしい」としている。
「タスポ」の申込書は、たばこ販売店などに設置する「申込書キット」に同封。「タスポ」ホームページからもダウンロードできる(http://www.taspo.jp)。発行手数料、年会費は無料。
2008年01月20日付 7面
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